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楽器のトレーニング [音楽]

昨日は所属オーケストラの演奏会だった。自分の担当はバストロンボーンである。
毎週練習をして、年に2回の本番。良い趣味ですねなどと言われることもあるのだが、そうとも言えないと思っている。

まずその「週1度の練習」というのは、メンバーが集まっておこなう合奏練習である。特にオーケストラにおけるトロンボーンなど、休み数えが大半で、吹く練習にはまったくならないと言って良い。むしろ準備もなくいきなり大きな音を出すことで、調子が悪くなり、ひどい言い方をすれば下手になるための時間になりかねない。

なまじ色々なことを知っているために、半端なことでは自分が納得できない。金管楽器は他の楽器と比べてそれほど高いものではないということもあるが、使っている楽器は完全にプロ仕様、しかもかなりキツい難しい楽器なのでちゃんと練習をしないと吹けない代物なのだ。

世間のアマチュアの間でも「トシだから楽な楽器に変える」という話を聞く。まあそれはわかるのだが、そうなりたくない自分もいる。だがその前に本当に年齢ゆえだけのことなのかという気もしてしまう。

ところで。

プロ野球でも球速はあるがコントロールが悪いと言われる投手がいる。どういうことなのかと聞いてみると、才能はもちろん努力もしているのだが、それこそ150キロ以上の球速を出すには自分の身体を目一杯使わなくてはならず、その加減がうまくできないことのようだ。

スポーツ選手は自分の身体がメインだが、こちらの場合はすでに強力なサウンドを生むことができる楽器はある。問題はそのあとだ。結局それをコントロールするためにはこちらもその楽器に対応できる状況を作っておく必要がある。

そこでかなり重要なのが、その一日の始まりである。きちんとしたウォームアップをやって、きちんとした型を自分の身体に思い出させないと、その日全部がダメになってしまう。

そこで、よく知られたものを基にして、ウォームアップから始めるかなりハードなエクササイズを作ってこの半年ほど続けている。本当は毎日やりたいが、仕事もあるし場所と時間の制約もあって週3~4回しかできないことも多い。それでもある程度続けていることと、自分自身の御し方もわかってきた。

遅くとも練習は2日前には始めたい。日曜に本番があるならば金曜のスタートから丁寧に練習し、きっちり負荷をかける。土曜もめげずにやる。日曜の朝にもう一度やれば、本番はまず上手くいく。この「本番」は、ステージ本番だけでなく、上手い人と練習するとか、難しい曲を練習するといったことも含まれる。

プロの楽団の人に聞くと、練習は11時スタートだという。会場は9時から使えるところが大半だ。そう考えると例えば9時に行って2時間弱練習ができる。もちろんそんな個人練習を他人に見せるべきでないというのはわかるが、ラッパなどうるさい楽器だと自由に音を出せる環境はそうそうない。そうやって「明後日のための」練習を毎日しているんだろうななどと勝手に想像する毎日である。

もういい歳ではあるのだが、こうしたチャレンジを続けて行きたい。

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