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有識者会議、からのぉ~ [社会について]

子育て支援ということに関連して、保育士の確保が難しくなっていることがよく報じられている。
前職では保育士養成に関連するところだったわけで、起きていることはよくわかる。

そんなところでこういう報道を見た。

保育士確保へ 専門家会議で対策検討始まる
NHK ニュースWeb 11月9日 12時37分
http://linkis.com/www3.nhk.or.jp/news/kl9bl
(すぐに消されてしまうので、魚拓を添付)
hoikusi.jpg

思い切り呆れてしまったというのが率直な感想である。
賃金を上げるなど処遇を改善
が急務なのはその通り。だが
保育士の魅力を伝える対策が必要だ
には、呆れてしまった。

そういう審議会にお集まりのセンセがたの誰よりも、実際に保育士を志し、また実務を経験した人たちはその魅力についてよく知っている。だからこそ、その仕事をしたわけで、それが長続きしなかったのは待遇が悪く、離職率が高く、その結果過重労働が増えているという悪循環によるものである。
それなのに今頃何を言っているのか。

この報道からだけで、専門家のセンセの会議の様子が見て取れるようである。もし違ってたらどうぞ批判して下され。

1.メンバーは偉い人が並んでいる。しかし色々なジャンルから偉い人を連れてくるので、それぞれはほとんど互いに面識がなく、その場で初めて名刺交換をする。

2.役人の筋書きが大体出来ている。もちろん審議時間も決められており、そのシナリオに従って発言内容が決まる。

3.誰かが「それおかしいんでねぇの?」と思っても、いわゆる有識者同士のことだから、よその分野の人にずけずけ文句を言ったりしない。

たぶんこの会議でも、「保育士の処遇改善」「職務の魅力についての広報」という題目が上がってたのだと思う。で、後者についても「場を読む誰か」がその発言をしたのだろう。そしてそれを否定する人もなかったのだと思う。

そして議長役がその発言をとりあえず肯定し、議事録に載る。だからこうやって報道される。

ちょっと考えれば、そんな広報に金を使うことなど無駄もいいところ、その予算だって待遇改善に回せよ、と思うだろうけれど、実際に何をするか、どうお金を使うかということについて「有識者」のセンセ方はあんまり考えない。

でもお役人は出来た議事録に縛られる。だからそこに予算をつけて何か事業を行う。といったって広告代理店に丸投げするのが関の山。

絶対に反対だね、こんなの。こんなのに3000万も使うとかいうんだったら、100万ずつ保育士の給料に上乗せしてやったら30人分だよ。それっぽっちだってないよりずいぶんマシだ。

このようにして、非効率な無駄な政府ができあがっていくのがよくわかる一件だった。

重ねて言う。
お上のする「保育士の魅力を伝える対策」なんて不要。
金の無駄。



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