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偉い人は偉い [教育について]

昨日は、弊社教育学部数学科の忘年会に顔を出してきた。
来年から授業担当をすることから、呼ばれたのである。

ここには偉い人がたくさん来るのが分かっていて、そういう方々とどういう話になるのか楽しみにしていったのだが、予想以上に面白かった。

まず、もうじき定年退職されるI教授。もう少し年が若ければ、数学のノーベル賞とも言われる「フィールズ賞」を間違いなく受け取っていたであろう方。実際、彼の共同研究者が受け取ったわけだし。

先般、その先生の指導学生のことで少しご連絡をして挨拶に行ってそのときから立派な方だとは分かっていたのだけれど。今回もそんな偉い数学者にもかかわらず出てきた話が「大学院生には手を掛けてやらないとねぇ」と。穏やかな話しぶりと共に改めて大ファンになってしまいました。

次いで、もう数年前に引退されたS先生。数学教育の世界では知らない人がない著名な方。他社を引退してから弊社に来られ、それでも7年ほどおられた。よく知った先生に紹介してもらったのだが、気さくな方。ところが現在、他社でS先生の後を継いでおられる、現役としてはとても有名なある先生について「あれじゃあダメなんだよ、まだこれが足らん」と。この手の話は得てして単なる老害のことが多いし、逆に私は直接話したこともないのでなんとも言えない部分があるので、誰のことだか分かってしまうので細かくは書かないけれど、一般的に言えばそういう傾向はあるなという感じ。そしてそれ自体は私もその業界の多くの人達に対して感じること。

またもう一人、定年が近いW先生。これがまたS先生と同じようなことを言うわけですよ。この業界における(世界的に)有名なこいつら5人はみんな俺の弟子だ、しかしあいつらは。S先生がおっしゃるのと同じことを言われる。こちらは若干偏屈な方なので、素直に聴けない部分もあるのだけれど、本質的には私と同じことを考えていた。

こっちもいい年してるわけで、偉い先生に「誉めてもらってうれしい」「同意してもらってうれしい」みたいな感じではなくて、「こいつらもオレと同じことを考えてたんだな」という図々しさしかないんだけれど、でも少しやる気が出てきた。

うむうむ。すべきはこれだよ。

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